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BtoDとは?市場規模と種類を解説

BtoDとは、Business to Doctorの略語で、企業が医師(Doctor)をターゲットにしている事業領域の事です。

 

2つのBtoD領域

BtoD領域は、大きく2つに分けられます。

  1. 医師としてのBtoD
  2. 個人としてのBtoD

の2つです。

前者の「医師としてのBtoD領域」の場合、企業は「医師としての医師」をターゲットにしており、製薬企業、その他医薬品メーカー・サービス事業者がメインとなっています。

後者の「個人としてのBtoD領域」の場合、企業は「個人としての医師」をターゲットにしており、金融、各種保険、不動産、教育、医師人材等の事業者がメインとなっています。

 

日本におけるBtoDの市場規模

日本におけるBtoDの市場規模は

  • A+B(円)
  • A…「医師としてのBtoD」領域の市場規模(円)
  • B…「個人としてのBtoD」領域の市場規模(円)

から、計算する事ができます。

 

「医師としてのBtoD」領域の市場規模

A(「医師としてのBtoD」領域の市場規模)に関しては、「医薬品市場」と「医療機器市場」の合算で求められ、日本の医薬品市場は年間約10兆円、日本の医療機器市場は年間約3兆円とされている事から、年間13兆円程度とされています。

これらのうち「BtoD領域における広告マーケティング費用」として流れうるのは、1%に満たないと推計されます。一般的な製造業に関する「売上に対する広告宣伝費」が、1〜2%程度だからです。

最大で1%とすると、A(「医師としてのBtoD」領域の市場規模)は

A…「医師としてのBtoD」領域の市場規模、1300億(円)

が最大値だと、推定できます。

 

「個人としてのBtoD」領域の市場規模

B(「個人としてのBtoD」領域の市場規模)は非常に細分化されますので、医師1人あたりについて推定します。

医師1人あたりが、一生のうち消費する金額は

不動産…6000万円(勤務医年収平均の5倍と計算)
保険…1000万円(年間30万円支払い、35年相当で計算)
金融…2000万円(住宅ローン金利、株式為替の手数料等)
車…3000万円(1台1000万円、3回買い替えの計算)
教育…500万円(子供2人、1名250万円の計算)

です。

これらのうち「BtoD領域における広告マーケティング費用」として流れうるの金額を計算します。「売上に対する広告宣伝費」は一般に、不動産で4%、金融保険が2%、車が1%、教育が3%程度なので

不動産…240万円
保険…20万円
金融…40万円
車…30万円
教育…15万円

で、医師1人あたり合計345万円です。

毎年医師国家試験を合格するのは「年間8000人」ですので、これらの消費を人生で1回まとめて行うと計算し人数をかけると、年間276億円程度になります。

さらに、医師が直接消費しないものの大きな市場である「医師の転職市場」は、年間150億円程度とされています。これらに対する「BtoD領域における広告マーケティング費用」が1%とすると、年間15億円となります。

合算すると、B(「個人としてのBtoD」領域の市場規模)は

B…「個人としてのBtoD」領域の市場規模、291億(円)

となります。

日本におけるBtoDの市場規模は

A…「医師としてのBtoD」領域の市場規模1300億(円)
B…「個人としてのBtoD」領域の市場規模291億(円)
A+B…1591億円(円)

となります。

しかしながら、これら全ての金額が日本におけるBtoDの市場規模になるわけではありません。この中にはtoCのマス広告、ネット広告等も多く含まれます。

BtoD(Business to Doctor)領域は未だ認知度もシェアも低く、最大手のエムスリー(2413)が年間770億円ほど(セグメント「メディカルプラットフォーム事業」の、年間売り上げ)で、推計市場規模の約半分を占めています。

今後BtoD領域の認知度拡大、シェア拡大が期待されます。

 

オンライン化するBtoD

BtoD領域は時代波を受け、大きく変わろうとしています。

「医師としてのBtoD」市場の多くになっていたMR(Medical Representative)は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、病院訪問が困難化、その意義を問われる存在となりました。

スマートフォンの普及に伴い、多くの医師もスマートフォンを通じてインターネットの世界に滞在するようになり、医師向けのターゲティング広告でマーケティングされるようになりました。

BtoD市場には、一気にオンライン化の波が訪れています。

 

弊社の提供するBtoD

弊社の提供するBtoDのコンセプトは

  • 「個人としてのBtoD」領域×SNS

です。

「医師としてのBtoD」領域は、市場規模の大きいマーケットですが、大手が展開する「医師限定のオンラインプラットフォーム」が完成されており、新規参入が厳しい現状があります。

しかしながら、あくまで「医師限定のオンラインプラットフォーム」に参加する医師は、基本的に「医師」として参加しているわけであって、「個人」として参加しているわけではありません。

医師が「個人」として多く参加しているのは、Twitter等のオープンSNSです。

「個人としてのBtoD」領域は、SNSを中心に大きなマーケットとなり得るチャンスがあり、大手のプラットオーマーが参入できていない現状を考えると、弊社ではブルーオーシャン領域として見据え、事業展開をしております。

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